石垣島で観られるサンゴ5選!おすすめスポットや人気ツアーを現地スタッフがご紹介♪
目次
石垣島は美しいサンゴの宝庫
石垣島は、日本有数のサンゴ礁の宝庫として知られ、世界的にも貴重な海洋生態系を誇ります。
石垣島の海が美しいエメラルドグリーンに見えるのは、サンゴが砕けて出来た真っ白な砂が海底に届いた光を反射して海水を輝かせているからなんです。
今回は石垣島で美しいサンゴ礁が見られるスポット5選と、海の生き物にも人々の暮らしにとっても大切なサンゴについてあわせてご紹介します。
◆石垣島のサンゴについて知りたい方
◆石垣島でマリンアクティビティを楽しみたい方
◆サンゴの問題や保全活動に興味がある方
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石垣島で見られる代表的なサンゴ5選
石垣島では多種多様なサンゴが見られますが、特に代表的なものを5つ紹介します。
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1.アオサンゴ
アオサンゴは、生きているときは茶色や緑色に見えますが、骨格は青色をしているためこの名前になりました。
石垣島の東海岸に広がるサンゴ礁の名所、白保海岸(しらほかいがん)には、北半球最大規模で最古とされる世界的に有名なアオサンゴの群集が見られます。
絶滅危惧II類に指定されている貴重なサンゴです。
2.テーブルサンゴ
川平湾や米原ビーチでよく見られるテーブルサンゴ。名前の通りテーブル状に広がる形が特徴です。
小さな魚たちの隠れ家として重要な役割を担っています。
3.ハマサンゴ
丸い大きな塊状をしており、「脳サンゴ」とも呼ばれるハマサンゴ。成長が遅く、数百年単位で大きくなります。
写真は白保地区に生息する「コビエダハマサンゴ」です。
4.エダサンゴ
枝分かれした形状で、水中ではまるで小さな森のように見えるエダサンゴは、小さな魚の住処になっています。
リーフの浅い場所や潮通しの良い場所で見られます。
5.クサビライシ
クサビライシは単体で生息し、扇型や葉っぱのような面白い形をしています。軟らかい砂地にも適応し、なんと自力で移動することができる珍しいサンゴです。
石垣島のサンゴ礁スポット5選
それでは、石垣島の主なサンゴ礁スポットをご紹介します。
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1.白保海岸
白保海岸は世界的にもトップのアオサンゴの群生地である他、石垣島のビーチの中でも70種以上のサンゴや豊富な熱帯魚が生息することで有名です。
シュノーケリングツアーも開催されています。間近で観ると、巨大な群生地に感動すること間違いなしです。
また、白保を拠点として複数の団体がサンゴ礁の保全活動をおこなっており、サンゴの研究や保全にとっても大切な地区となっています。
アクセス:石垣空港から車で約5分
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2.米原海岸
米原海岸は緑が生い茂る緩やかな曲線の海岸線がとても美しい石垣島の北部に位置するビーチです。
海にはカラフルなサンゴや彩りたくさんの熱帯魚が泳ぎ回っています。
マリングッズのレンタルショップ、売店、トイレ、シャワーも完備されており、気軽にシュノーケリングが楽しめます。
アクセス:新石垣空港から車で約40分
3.幻の島(浜島)
浜島は石垣島から西に10kmの場所に位置し、小浜島と竹富島の間にある地図上に存在しない三日月形の無人島で、周辺はサンゴが見られるシュノーケリングスポットになっています。
潮の満ち引きで形を変えるため「幻の島」と呼ばれており、ツアーに参加することでしか上陸できません。
アクセス:石垣島から船で約30分、小浜島から約15分
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幻の島についてもっと詳しく↓
4.川平湾
石垣島随一の景勝地である川平湾。ミシュラングリーンガイドにて三ツ星を獲得したワールド級の名勝です。
透明度抜群の海はその水質もとても良く黒真珠の養殖にも利用されています。
川平湾内はカヌーやSUP、グラスボートにてクルージングすることができ、海上からでもカラフルなサンゴや熱帯魚を観察することができます。
アクセス:新石垣島空港から車で約25分、離島ターミナルから車で約30分
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川平湾についてもっと詳しく↓
5.石西礁湖
日本最大のサンゴ地帯である石西礁湖には400種を超える美しいサンゴが群生しています。
こちらもツアーに参加することでのみ行けるスポットです。
サンゴの群落が防波堤の役割をしているので高い波が来ないので、シュノーケリング初心者でも安心です。
アクセス:ツアーによる
石西礁湖(せきせいしょうこ)関連のツアーはこちら↓
世界的に問題になっている
サンゴの白化現象とは?
サンゴは海の生態系を守ったり、小さな魚の大事な隠れ家である他、海中で光合成をおこないミネラルを放出することで海水をきれいにしています。
また、台風などの高波から海岸を守る生きた防波堤として機能しています。
2016年に衝撃的なニュースとして伝えられた世界各地にあるサンゴ礁の白化(はっか)現象ですが、日本も決して例外ではありません。
サンゴの白化とは、サンゴがストレスを受け、体内の体内の共生藻(こうせいそう)を失い、白くなってしまう現象のことです。
長期の白化でサンゴは衰弱し、最悪死んでしまいます。
白化からサンゴを保護する為には温暖化による海水温の上昇だけではなく、内陸部からの赤土流出や生活排水による海水汚染の対策など、長期的に取り組まなければならない課題が数多くあるのです。
◆オニヒトデの異常大量発生
◆農業排水や観光開発による赤土流出
◆生活排水による海洋汚染
石垣島でおこなわれている
サンゴ礁の保全活動
石垣島の大切な観光資源だけでなく、海の生き物にも島の人々の暮らしにも大切なサンゴ。
ここからは、石垣島でサンゴの保全においてどのような活動がされているかご紹介します。
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1. サンゴの養殖・移植活動
石垣島では、研究機関やNPO団体が中心となり、健康なサンゴを育てて海へ戻す活動が進められています。
施設で幼生を育成し、成長したサンゴを海に移植したり、ダイビングショップと連携し、観光客も参加できる移植プログラムを実施しています。
2. オニヒトデの駆除
オニヒトデはサンゴを食害する生物で、大量発生するとサンゴ礁に大きなダメージを与えます。
地元のダイバーや漁師が定期的に駆除作業を実施したり、研究機関がオニヒトデの生態を調査し、発生抑制の方法を研究しています。
3. 赤土流出防止対策
観光開発などの工事によって赤土が海へ流れ込むと、サンゴに悪影響を及ぼします。
農地の適切な管理(植生を残す、防災用のフェンス設置など)や、赤土流出防止のための植林活動(ひまわり、月桃など)を実施しています。
4. エコツーリズムの推進
観光業と環境保護を両立するため、環境に配慮したツアーが増えています。サンゴを傷つけないシュノーケリング・ダイビングのガイドラインを設けたり、
リーフセーフ(環境に優しい日焼け止め)の使用を推奨したりしています。
5. 地元住民との協力・教育活動
石垣島では、地域全体でサンゴを守る意識を高めるための活動も行われています。
1980年代から南西諸島でのサンゴ礁保全活動に力を入れてきたWWFジャパンは、その取り組みの一環として、2000年4月WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を設立し、さまざまな保全活動をおこなってきました。
現在は白保の地域住民に譲渡され、引き続きサンゴ保全の活動が続けられています。
しらほサンゴ村について詳しくはこちら↓
サンゴのためにできること
石垣島の美しい海、きれいなサンゴ礁を守るためには、ひとりでも多くの人が関心を持って、意識して観光していただくことが大切になります。石垣島の海を愛するみなさんはもう守ってくださっていることかもしれませんが、少しご紹介します!
◆サンゴに触らない、上に乗らない、立たない
◆ゴミは持ち帰る
◆ビーチクリーンに参加してみる
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おわりに
石垣島の1番の魅力は、なんといっても美しい海。
生き物にとっても島の人々にとっても大切な海とサンゴであることを忘れずに、めいっぱい感動して楽しんで観光していただけたらうれしいです!
これからも末長くたくさんの人に「魅力的な石垣島」を体験していただけますように。
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