石垣島の海で見られる魚とは?
目次
- 1 石垣島の魚20選
- 1.1 石垣島の魚①アイゴ
- 1.2 石垣島の魚②アオヒトデ
- 1.3 石垣島の魚③アオリイカ
- 1.4 石垣島の魚④アマミスズメダイ
- 1.5 石垣島の魚⑤アマミフエダイ
- 1.6 石垣島の魚⑥イバラカンザシ
- 1.7 石垣島の魚⑦イワオウギガニ
- 1.8 石垣島の魚⑧エラブウミヘビ
- 1.9 石垣島の魚⑨オオイカリナマコ
- 1.10 石垣島の魚⑩オオモンハゲブダイ
- 1.11 石垣島の魚⑪オキナワスズメダイ
- 1.12 石垣島の魚⑫オグロトラギス
- 1.13 石垣島の魚⑬オジサン
- 1.14 石垣島の魚⑭オヤビッチャ
- 1.15 石垣島の魚⑮カクレクマノミ
- 1.16 石垣島の魚⑯カンモンハタ
- 1.17 石垣島の魚⑰ギチベラ
- 1.18 石垣島の⑱魚キリンミノ
- 1.19 石垣島の魚⑲クラカケモンガラ
- 1.20 石垣島の魚⑳ゴマモンガラ
- 2 さいごに
みなさんこんにちは!
国内最大の南国リゾート地である石垣島は真っ白なビーチと透明度抜群のエメラルドグリーン海が特徴的です。そんな石垣島の海には北半球最大のサンゴ地帯である石西礁湖が広がっており、400種以上のサンゴや豊富な熱帯魚を確認することができます。
本記事では石垣島で見ることができる魚についてご紹介いたします。
石垣島の魚20選
石垣島の魚①アイゴ
アイゴは石垣島だけでなく本州にも生息している体長が25cmほどの海産魚です。。側扁形の体から生える背鰭や尻鰭には毒を有する鋭いトゲがあり、刺されると酷く痛みます。
石垣島の魚②アオヒトデ
アオヒトデは南西諸島以南の亜熱帯・熱帯の浅海に生息しており、海底の有機物や微生物を食べるヒトデです。フリソデエビ捕食されることがあるので天敵として知られます。直径は20~25cmほどの大型のヒトデで、体色は青い個体が多いですが緑色や褐色がかった個体もあります。
石垣島の魚③アオリイカ
アオリイカは北海道南部以南の沿岸に生息するため、国内各地で見られることができるイカです。水深が数m~50m前後の岩礁や海藻のあるところに主に生息します。夏に孵化し、成長した個体は4月ー6月あたりで釣り上げることができます。大きいものでは胴の長さが40~50cm、重さは2kgを超える個体もいるほどです。基本的には深い場所に生息していますが、春〜夏のシーズンは産卵のために親個体が浅所へと上がってきます。
石垣島の魚④アマミスズメダイ
アマミスズメダイはサンゴ礁や磯の周辺海域で水深30m以浅に生息するスズメダイの仲間です。体長は15cmほどで動物プランクトンや付着藻類を捕食する雑食性の魚です。体前部は暗色、背鰭軟条と臀鰭後部は淡色になっており、体の前方と後方で2色に分かれています。
石垣島の魚⑤アマミフエダイ
アマミフエダイは、温暖な海域の浅瀬から沖合にかけて生息するフエダイの仲間です。幼魚期は淡水域〜汽水域に入ることもあり、成長するにつれ海域で過ごすようになります。側扁形の体には鱗かま前鰓蓋より前にあり、犬歯状の歯を有しています。美味であることが有名で、食用魚としても扱われています。
石垣島の魚⑥イバラカンザシ
イバラカンザシは本州中部以南の温暖な海域の岩礁域やサンゴ礁域に生息する海産魚です。特に岩の上やハマサンゴ類の上でよく見かけることができ、幼生期に生息する場所を選択的に定着します。岩場や浜産後に定着した幼生は石灰質の棲管を形成しながら成長すると、それに伴い棲管を囲うようにさんごも共に成長します。サンゴの成長が進み、サンゴの骨格内に棲管が埋め込まれます。
色鮮やかな螺旋状の鰓冠だけ外部に出しており、イバラカンザシはこの鰓管上の繊毛で水流を起こしながら呼吸と同時にプランクトンなどを食べます。触ったり光などの刺激を受けると瞬時に棲管内に逃げ込み蓋をするのが特徴です。イバラカンザシの蓋には4本の突起があり、この蓋が鰓冠に刺したかんざしのように見えるのでイバラカンザシという名がつきました。ハマサンゴはオニヒトデから狙われにくいことから、イバラカンザシにとってもいい隠れ蓑になっているというわけです。
石垣島の魚⑦イワオウギガニ
イワオウギガニは沖縄のイノーでよくみうけることができる甲幅5cmほどの中型のカニです。太平洋、インド洋に生息し、国内では奄美大島以南のサンゴ礁域に広く分布します。見た目そんなに大きくはありませんが、赤い目をしている点と挟む力が強いのが特徴です。比較的動きが遅いカニなので捕まえようと思えば捕まえることはできますが、ハサミには要注意です。
甲羅の側縁には顆粒が並んでおり、それ以外は滑らかになっています。はさみ脚は左右で大きさが異なり、大きい方のハサミ非常に力が強いです。岩礁や岩のくぼみに潜り込んで隠れていることが多く、簡単に見つけることができます。
石垣島の魚⑧エラブウミヘビ
エラブウミヘビは水深20m以浅に生息しており、体色は青い毒を有するつみへびです。幼少期は対象が鮮やかな色合いになっていますが、成長するにつれ褐色味を帯びていきます。エラブウミヘビが有する毒はエラブトキシンと呼ばれる神経毒の一種であり、ハブ毒の70〜80倍の強さと知られています。一度噛まれると神経毒が身体中を巡り、結果として体全身の痺れ、呼吸困難、心肺停止へと繋がります。時間経過に伴い重症化するので、噛まれた分かっまた時点ですぐに手当てする必要があります。
エラブウミヘビ自体は基本的に大人しい性格で小さな口のため噛まれることはほとんどありませんが、不用意に捕まえたり触ったりすると攻撃をされることがあります。現時点では血清がないため、噛まれてしまった場合には患部を縛り毒を抜くことしか処置法がありません。
石垣島の魚⑨オオイカリナマコ
オオイカリナマコはインド〜太平洋の熱帯域に広く分布している2~3mほどもあるクレナイオオイカリナマコと肩を並べて世界最長レベルと言われるなまこです。サンゴ礁域の浅瀬に生息しておりしばしば目にかけますが、細長くぶよぶよとしたものなので一見未確認生物かと間違えてしまいます。そんな奇妙なビジュアルのオオイカリナマコは無足目に属しており、グレーや黒、茶系などの体色があります。オオイカリナマコのイカリは船の錨を意味しており、本種の体内に散在する骨片の形からのこのような名前を付けられました。
石垣島の魚⑩オオモンハゲブダイ
オオモンハゲブダイは琉球列島から西太平洋の珊瑚礁域や岩礁域に生息する藻類食性のブダイの仲間です。体長は30 cmほどで頬部に2列の鱗があります。他の同属魚類との区別は難しいですが、本種の雌雄は明らかに区別することができます。雄の個体は体色が鮮やかな緑色を呈しており、眼後方に大き目の橙色斑があります。一方、雌の個体は体色が茶褐色を呈します。
石垣島の魚⑪オキナワスズメダイ
オキナワスズメダイは名前の通り沖縄の海域のサンゴ礁域周辺や岩場に生息する通年観察することができるスズメダイの仲間です。小さな群れをなすことが知られています。オキナワスズメダイの体色は暗緑色を呈しているため、鱗の模様が明瞭に確認することができます。尾鰭の上端・下端に黒色線があります。
石垣島の魚⑫オグロトラギス
オグロトラギスは国内では八丈島、愛媛県、高知県、琉球列島サンゴ礁周辺の砂底に生息する体長20cmほどの海産魚です。沖縄では頻繁に目にする海産魚の中でも普通種です。甲殻類や多毛類などの底生動物だけでなく、小魚なども捕食する肉食性なんです。
オグロトラギスの体色は白色がベース、尾鰭には大きな黒色斑があります。類似した種にワヌケトラギスがありますが、尾びれ後方に小さな白色斑がないことで区別することができます。オグロトラギスの雄の個体は頬下部が茶褐色もしくは暗色の半円形帯の色斑を有します。一方、オグロトラギスの雌の個体は頭部に小黒色斑を多数有しており、腹部には3つの小眼状斑列があります。
石垣島の魚⑬オジサン
名前がおじさんとは驚きですね。ですが、れっきとした海産魚です。顎の下から2本の長い髭が生えており、その見た目から親しみを込めておじさんと名づけられました。インド洋や太平洋のサンゴ礁や岩礁、藻場などの浅い海域に生息しており、体長も20~25cmくらい魚種です。食用魚としても利用されており、主に揚げ物や煮つけ、すり身として食べられます。
石垣島の魚⑭オヤビッチャ
オヤビッチャはサンゴが群生する浅海に生息しており、体長が15cmを超える個体もいる海産魚です。幼魚の時代はは流れ藻などの浮遊物にもついている生活することがあります。動物、植物問わず捕食する雑食性の食性があります。またらオヤビッチャの体長は15cmを超えるものが多く、体には幅広めの5本の横帯があり、背部には黄色がかっているのが特徴的です。
石垣島の魚⑮カクレクマノミ
ディズニー映画のファインディングニモのメインキャラクターとしても有名になったカクレクマノミ。オレンジ色地に白と黒の帯が走っている小型海産種がとてもかわいらしいです。温暖な海域の浅瀬に生息しており、イソギンチャクと共生しています。よく見かける種の魚のため、シュノーケリングで高確率で遭遇することができます。実はニモのモデルになった魚はカクレクマノミの近縁種であるオレンジクラウンフィッシュでという説もあるので、この2種について調べて石垣島の海で探してみてくださいね。
石垣島の魚⑯カンモンハタ
カンモンハタは国内では琉球列島以南に多く生息しますが、八丈島や相模湾以南の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島でも見ることができます。サンゴ礁域の浅瀬に生息しており、礁湖周辺で頻繁に確認することができます。幼魚期の時は潮溜まりでよく見かけることができます。サンゴ礁周辺に生息する小魚や甲殻類などを捕食する肉食性です。カンモンハタは体部並びに各鰭に茶褐色の小斑があります。体側の背部にのみ黒色斑はありません。ビジュアルが類似した種としてイシガキハタやひとつあるスミツキハタなどがありますが、背部の斑点の数で区別することができます。体長は25cmほどのハタ科の小型普通種の海産魚です。
石垣島の魚⑰ギチベラ
ギチベラは和歌山県、奄美大島以南のサンゴ礁域や岩礁域に生息するモチノウオの仲間でやや体高があります。生息域にいる小魚や甲殻類などを捕食する肉食性です。他のモチノウオの仲間と似ていますが、ギチベラは口が著しく長く伸びることから区別は容易にすることができます。体色は黄色〜茶褐色を呈しており、暗色が混じるなど変異もあります。体長は30cm前後です。
石垣島の⑱魚キリンミノ
きりんみのは国内では南日本、海外では南太平洋やアフリカ東岸、紅海の岩礁、珊瑚礁域に生息するミノカサゴの仲間です。南日本では、本州南部や四国黒潮域の岩礁にもみられますが、特に琉球列島に多く生息します。小魚やエビなどの甲殻類を捕食する肉食性で体長は18cmほどの海産魚です。胸びれ上部の軟条が分岐しており、13棘の背鰭棘には強い毒を有しているので刺されると非常に危険です。
石垣島の魚⑲クラカケモンガラ
クラカケモンガラは石垣島でも見受けることができますが、千葉県以南の太平洋岸や兵庫県香住、小笠原諸島にも生息しています。温暖な海域のサンゴ礁の浅所に生息しており、濁度高めの濁った水域でも確認することができます。幼魚の多くは潮溜りに多く出現しますが、岩孔にも確認でき、危険が迫ると瞬時に岩孔や岩陰、サンゴに隠れ、棘を立てて体を固定するため、身を守ることができます。
クラカケモンガラは付着藻類や小型生物も生息する雑食性の海産魚です。尾柄部には3列の小棘列があり、眼下には胸鰭にかけて走る黒色横帯があります。口の周囲は青色を呈しており、吻から胸鰭基部下方にかけて赤色線があります。
見た目がとても似ている種としてムラサメモンガラやタスキモンガラがありますが、腹部に大きな楕円形の黒色斑がある点で区別することができます。
石垣島の魚⑳ゴマモンガラ
ゴマモンガラは三浦半島以南の太平洋岸琉球列島、小笠原諸島の浅瀬に生息する海産魚です。三浦半島以南の太平洋岸には特に幼魚が多いことがよく知られます。浅海のサンゴ礁域に生息しており、幼魚期は漂流物や流れ藻などについたり、潮溜りにはいることがあるため、広範囲に分布します。食性は甲殻類や貝類、小魚に加えて付着藻類も食べる雑食性として知られます。ゴマモンガラは頭部から鰓前部にかけて走る暗色帯があります。吻部は鱗に覆われており、口角後方には鱗がありません。背鰭や臀鰭、尾鰭外縁が黒く縁取られている体長50cmにも達する大型の海産魚です。
さいごに
石垣島の魚についてご紹介いたしました。いかがだったでしょうか。石垣島を代表する人気のカクレクマノミから全国的にも生息する魚、非常に危険な神経毒を有している生き物もありましたね。魚について知っておくと、石垣島の海をより楽しむとができる要素の一つとなるでしょう!ぜひ、石垣島の魚いろいろ探してみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。