石垣島の軽石による影響は?旅行は問題なく楽しめる?
目次
現在、8月半ばに小笠原諸島の福徳岡ノ場で発生した海底火山の噴火に伴って、大量の軽石が噴出し沖縄では港が軽石で埋め尽くされるなどの影響が続いています。
この記事では、軽石によって今後石垣島で起こりうる影響と、実際に沖縄でツアーを行っているガイドさんたちに軽石の影響についてアンケートをした結果をご紹介いたします。
そもそも軽石とは?
軽石とは、溶岩が急冷する際にガスが噴き出してできた小さな穴がたくさんある岩石です。
軽くて水に浮き、日常生活ではあか落としなどに用いられていることもあります。
軽石発生の原因
今回の軽石発生の原因は、8月中旬に沖縄本島から東に約1400キロ離れた小笠原諸島・硫黄島近海の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火が原因と言われています。
石垣島への影響
2021/11/24現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC、神奈川県)は、11月29日に石垣島、12月2日にも西表島に漂着する可能性と少なくとも年内までは県内で軽石の影響が続くと予測し、公表しました。
石垣市や竹富町、八重山漁協が県と連携して対応策を検討するなど警戒を強めています。
参考サイト:海洋研究開発機構(JAMSTEC)
今後起こり得る影響は?
軽石の漂流状況は、潮の流れや風向きなどの影響により日々変動しますが、今後起こり得る影響は何かをご紹介いたします。
今後起こり得る影響①
離島行きのフェリーの欠航の恐れ
軽石の影響で、石垣島と西表島/竹富島/小浜島/波照間島などの各離島を結ぶフェリーや高速船はエンジンに軽石が巻き込む可能性があるため、欠航する恐れがあります。
現在は通常通り運航しているため、ご旅行をお考えの方はフェリー予約ページで運行状況を確認の上、事前予約をオススメいたします。
今後起こり得る影響②
ボートを利用するツアーの中止の恐れ
ボートに乗ってポイントまで行くボートエントリーのシュノーケリングやダイビングツアーは、フェリー欠航と同様の理由により中止になる恐れがあります。
軽石の影響を受けにくいアクティビティ
せっかく石垣島に来たのに軽石によりアクティビティができないのはもったいないですよね。
そこで、軽石の影響を受けにくく通年催行しているアクティビティを紹介いたします!
SUP(サップ)
SUPは、浮力の高いボードの上に乗って、バランスを取りながらパドルで漕いでクルーズを楽しむアクティビティです。
中でもマングローブSUPは、マングローブが生い茂り川幅が狭くなっている場所や、岩肌がむき出しになっている場所を体験できたりマングローブ林に生息する動植物の風景を楽しむことができます。
カヌー・カヤック
カヌー・カヤックは、小さなお子様から参加することができ、亜熱帯地方特有のマングローブジャングルをカヌーに乗ったまま体感することができるため、大変人気のアクティビティです。
石垣島のカヌースポットは、比較的波が穏やかな場所が多く、万一落ちたとしてもしっかりとライフジャケットを着用しているので安心です。
安定感抜群で2人乗りでも楽しめるので、お子様連れやカップルにおすすめです。
ビーチエントリーツアー
岸から海に入っていくのをビーチエントリーといいます。ボートを使用しないため、軽石の影響を受けにくいでしょう。
石垣島では浅瀬でも大きくの生き物やサンゴを充分に楽しむことができます。
屋内アクティビティ
石垣島には自分用のお土産にぴったりな、伝統工芸品の体験工房や石垣島ならではの特産品を使用したマッサージ施設が多数あります。
室内で行うアクティビティは雨の日はもちろん、新型コロナウイルス対策もしっかり行いながら催行しています。
星空観測&ナイトツアー
西表石垣国立公園は日本で初めて「星空保護区」に認定され、夜空に輝く美しい星を観察できると話題のスポットです。
星空観察を目的に石垣島を訪れるという人も多いのではないでしょうか。陸地での開催なので、軽石の影響は基本的に受けません。
星空に詳しいガイドさんから星の見方や星座の物語を聞くことができ、お子様も楽しめる人気のツアーです!
今後漂着の予想は?
沖縄への軽石の漂着がいつまで続くのかは、現在見通しの立たない状況です。
第11管区海上保安本部が11月26日、航空機で上空から確認したところ、軽石は石垣島南方沖11km付近の海域などでも帯状に漂流しているのが確認され、石垣島沿岸の海域での漂流は初めてとのことです。
今後は付近を航行する船舶に対して注意を呼び掛けるなど、対策も必要になりそうです。
※軽石の漂流状況は、潮の流れや風向きなどの影響により、日々変動するため、最新の漂流状況は第十一管区海上保安本部HPよりご確認いただきますようお願いいたします。
沖縄現地の声は?
実際に沖縄でツアーを行っているガイドさんたちに軽石の影響について2021年11月2日にアンケートをしてみました。
[調査対象]
沖縄本島・八重山(石垣島/西表島/小浜島)・宮古島の事業者様(約60業者)
[調査方法]
メール(Googleフォームにてアンケート)
[結果]
現在の軽石による被害状況に関して、今のところ影響なし(85.7%)、既に影響あり(14.3%)という結果になりました。
中でも、石垣島の事業者様は全員が「今のところ影響なし」と回答しています。
影響を受けた、または受けているアクティビティとその被災内容は、やはりボートで出港するツアーが多いようです。
★追記で、「影響があったと回答しましたが、シュノーケリング、ダイビング、カヤックツアーを中止にするほどの影響は今のところありません。」とも回答頂きました。
漂着しても
アクティビティが中止になる可能性は低い
ボートを使うツアーでも、当日の海況を見てベストなポイントへお客様をご案内しているツアーがほとんどです。
軽石の影響は、ツアーを中止にするほどの影響は出ていないので原則催行されることでしょう。
まとめ
・現状、石垣市内の主要な観光地への影響はない
・軽石の影響を受けにくいアクティビティはSUP・カヌー(カヤック)・ビーチエントリーツアー・屋内アクティビティ・星空&ナイトツアー
・ツアーは原則催行されている
・全てのビーチが軽石で埋まるわけではない(その時のコンディションによってベストなポイントをベテランガイドが選びご案内いたします。)
以上、石垣島の軽石による影響に関してのまとめでした。
※軽石の漂流状況は、潮の流れや風向きなどの影響により、日々変動するため、最新の漂流状況は第十一管区海上保安本部HPよりご確認いただきますようお願いいたします。