石垣島-於茂登岳(おもとだけ)-
於茂登岳(おもとだけ)の風景
![]() 緑豊かな山道 |
![]() 二本の橋を渡る |
![]() 途中にある沢 |
![]() 中腹で記念撮影 |
於茂登岳(おもとだけ)とは
於茂登岳とは石垣島を含む八重山諸島だけでなく沖縄県全土で最高峰の山。とは言っても標高は525.5mなので、本州やその他の地域で考えるとそこまで高い山ではありません(笑)。他の漢字表記では『大本岳』とも記され、『島の大いなる本となる山』という意味があるといわれています。
現地の方言では『ウムトゥダギ』と呼ばれており、石垣島のシンボルとしたり信仰の場として大切に扱われてきました。国立公園に指定されたこの岳では亜熱帯特有の動植物の多くが見れるほか、『リュウキュウキンバト』や『カンムリワシ』といった国の天然記念物もみることができます。
於茂登岳の行き方
於茂登岳は新石垣空港から車で約20分、石垣港離島ターミナルから約30分の場所に位置しています。新石垣島空港からアクセスする場合は県道87号線もしくは209号線をひたする北上すると到着します。
新石垣空港を出てしばらく北上します。すると、真栄里ダムの看板が出てくるので、指示通り進むと真栄里ダムの横に於茂登岳の入口が確認できます。後は入り口から入ると於茂登岳にアクセスすることができます。
於茂登岳での遊び方
於茂登岳(おもとだけ)のオススメアクティビティといえば、やはり亜熱帯ジャングルトレッキング♪於茂登岳は国立公園に指定されているので、人工物がほとんど無く、まさに手付かずのジャングル状態!そのためここでしか見ることのできないような動植物を見ることができます。常夏のリゾート地にも関わらず、登山中にジャングルの間を駆け抜ける風はとても気持ちがいいです♪
途中には滝があったりとトレッキング好きの人でも中々体験したことのない亜熱帯ジャングルの山は一度は登る価値があります。於茂登岳は、『新日本百名山』にも掲載されるほどの名山なので、初心者~トレッキング好きの方まで楽しめます。
また、山としては石垣島で於茂登岳(おもとだけ)と並んで人気なのが、野底岳(野底マーペー)。標高は高くないですが、360度パノラマビューの絶景を楽しめるので、石垣島のトレッキングツアーの中では一番人気です。野底岳トレッキング&カヌーなどのセットプランも人気です。
野底岳トレッキングの詳細はこちら↓

カヌー&野底岳トレッキングの詳細はこちら↓

於茂登岳の詳細
於茂登岳は標高525.5mの沖縄県で最も高い山です。もちろん、石垣島で最も高い場所なので山頂からは島内を一望することができます。とはいえ、全国的にみるとそれほど高くなく、山登りというよりもハイキング感覚で行くことができる気軽に参加することができます。
トレッキングする際には緑生い茂るジャングルの中に亜熱帯らしい原色の植物や巨木と出会えることができます。その他にもヘゴの大木や昆虫類、天然記念物のセマルハコガメやカンムリワシなどと遭遇することができます。
於茂登岳登山口から標高100mほど登った場所には島で唯一の滝である荒川の滝があります。この滝は上流と花流とに二つ分かれており、下流の滝はターザンロープにつかまって滝壺に飛び込むことができます。一方、上流の滝の付近には国内早く咲く寒緋桜の自生地があります。併せて訪れてみてくださいね。
於茂登岳の山頂からは周囲を一望することができますが、草木が生い茂っているため野底岳のように360度パノラマビューを眺めることはできません。とはいえ、周囲よりも圧倒的に高いため他のスポットから見ることができない景観を堪能することができます。
於茂登岳で見られる生き物
・リュウキュウキンバト
リュウキュウキンバトは名前の通り、西表島、石垣島、与那国島といった琉球地方に生息するキンバト属のハトです。
熱帯系の常緑広葉樹の密林に生息しており、緑生い茂るジャングルに映えるような体色鮮やかな色彩をしています。最近では原生林の伐採などにより生息地が減り、乱獲などからも個体数が減少しています。
・カンムリワシ
カンムリワシは国内では石垣島や西表島、与那国島、海外では台湾な中国、ボルネオ、スマトラ、インド、ヒマラヤに生息する国指定の天然記念物であるワシタカ類に属する鳥類です。羽を広げると全長55cmにも及び、茶色ベースの体色に白い小さな斑点がまばらにあります。
カンムリワシは幼鳥期に全身が白色で頭部に冠のようは長めの羽毛があることからカンムリワシと呼ばれるようになりました。
川沿いの森林に生息しており、ネズミや小鳥などの他にヘビやトカゲ、カエル、カニと幅広く捕食することが知られています。
・セマルハコガメ
セマルハコガメは日本や台湾、中国といったアジアの湿地帯の山岳や森林に分布するイシガメ科に属する国の天然記念物に指定されているカメです。
他のカメ同様に陸地と水中の両方で生活をしますが、泳ぎが苦手なため陸地で長時間過ごします。
セマルハコガメは丸みのあるドーム状の甲羅を有しており、腹部側の甲羅は開閉することができ首を甲羅にしまうと蓋したように閉まります。これはハコガメの特徴です。体色は黒色がベースであり、橙色の斑点が入っています。
主に日中行動をしており、涼しい場所を好みます。そのため、気温の高い日は岩陰や木陰にてじっとしていることが多いです。冬季は落ち葉の下や土の中で冬眠することで越冬します。
於茂登岳付近のおすすめ観光スポット
荒川の滝
荒川の滝は於茂登岳を流れる石垣島で唯一の滝であり、この滝は上流と下流で流れています。下流の滝は落差が3、4mと小さめの滝ですが、滝壺の深さも3、4mあることから飛び込みをすることができます。上でもご紹介した通り、下流の滝にはターザンロープが吊るされているので、ロープにつかまってダイナミックに飛びこともできます。そんな下流の滝の近くには青の洞窟や米原ビーチがあるため、アクティビティを楽しんだ後に潮抜きをすることもできます。
下流から10分ほどトレッキングすると上流の荒川の滝にアクセスすることができます。上流の滝は落差が10m近くあるためとても迫力があります。また、周辺には寒緋桜が300本近く自生しているため、2月〜3月にかけてジャングルを明るく彩ります。マイナスイオンを全身で浴びながら美しい寒緋桜を鑑賞しましょう!
名称:荒川の滝(あらかわのたき)
所在地:沖縄県石垣市桴海
アクセス:新石垣空港から車で約25分、石垣港離島ターミナルから約30分
駐車場:あり
食事(周辺):あり
トイレ:なし
米原のヤエヤマヤシ群落
米原のヤエヤマヤシ群落は於茂登岳の北東方にあるヤエヤマヤシの自生地です。ヤエヤマヤシとは石垣島と西表島にこみ自生するヤシです。石垣島でヤエヤマヤシが自生しているのは米原エリアの於茂登岳の山裾のみです。この米原のヤエヤマヤシ群落は国内で自生するスポットで最もヤエヤマヤシが多いといわれています。この群生地にはヤエヤマヤシ以外にも様々な南国の植物がたくさん自生しているので観察してみてください。
また、12月のサトウキビの収穫シーズンにはサトウキビジュースを飲むことができるので訪れてみてくださいね。
名称:米原のヤエヤマヤシ群落(よねはらのやえやまやしぐんらく)
所在地:沖縄県石垣市桴海
アクセス:新石垣空港から車で約25分、石垣港離島ターミナルから約30分
駐車場:約15台(無料)、有料駐車場あり
食事(周辺):あり
トイレ:あり
宮良川
宮良川は石垣島最大流域の河川であり、河口付近から上流にかけて1.5kmの間を川の両岸にマングローブが群生しています。このマングローブを形成するヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなどヒルギ科の植物は国の天然記念物に指定されており、総面積は225ha(東京ドーム約48個分)にも至ります。
宮良川はSUPやカヌー、遊覧船などでクルージングしながらマングローブ川を探検することができます。ジャングル内にはヒルギだけでなく、ハマナツメやカカツガユ、ヒメガメ、オキナワシャリンバイ、アダンなどの亜熱帯の動植物を確認することができます!
名称:宮良川(みやらがわ)
所在地:沖縄県石垣市大浜
アクセス:新石垣空港から車で約15分、石垣港離島ターミナルから約15分
駐車場:無料駐車場:約4台
食事(周辺):なし
トイレ:なし
於茂登岳の詳細
名称 | 於茂登岳(おもとだけ) |
所在地 | 沖縄県石垣市登野城(MAPで見る) |
アクセス | 新石垣空港から車で約20分、石垣港離島ターミナルから約30分 |
駐車場 | あり |
食事(周辺) | なし |
トイレ | なし |
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