石垣島のSDGsの取り組みとは?SDGsを学べるチームビルディングプログラムもご紹介!
目次
今話題!持続可能な開発目標(SDGs)とは?
みなさまは、SDGsという言葉を耳にしたことがありますでしょうか?
SDGsは持続可能な開発目標のことであり、外務省も推進する目標で日本国内だけでなく世界中の環境・人権・貧困問題など、さまざまな課題を人々が一丸となって解決していくためのものです。
この目標や計画は、決して漠然としたものではなく「2030年までに」という明確な期限が設定されているので、より多くの人が知っておくべき事柄とも言えるでしょう。
そこで今回は、石垣島でのSDGsへの取り組みに焦点を当てながら、SDGsの必要性や重要性について考えていきます。
石垣島への旅行やSDGsに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください!
石垣島の現状
石垣島は観光客にとって楽園のような場所で、なおかつ日本でも有数の南国リゾート地として知られていますが、その一方で島の環境や島民の暮らしは必ずしも良い状態とは言えません。
石垣島は海に囲まれており、日本本土からも遠く離れていることから、島民は日常生活において不便を感じることが多々あります。
また、津波や台風、地震などの自然災害も常に危惧されています。
さらに、石垣島が抱えている重要な課題としては、島外への転出者の増加による島内の若者の減少も深刻なもののひとつです。
実は、石垣島には新しい産業や大規模産業がないため、若者にとっては働き口が少なく、仕事を求めて本土に渡るケースが多いという現状があります。
しかし、石垣島の文化圏の発展・保持のためには、このような若者が減少することを食い止めなければなりません。
また、重要な財源でもある観光業も、ここ数年における新型ウイルスのパンデミックによって旅行客が減少し、大きなダメージを受けているのが実情です。
これに対してできる限りの対策を行い、観光業などの既存の産業を盛り上げていくことが実現できれば、新たな仕事を生み出して若年者の流出を食い止めることができます。
その結果、人口や財源を増やしていくことに繋がると予想されているのです。
石垣島の観光業者が達成すべき目標
先述の石垣島の現状を改善するために、役立てられるのがSDGsです。
石垣島の市民SDGsに準じて2030年までに達成すべき目標が定められていますが、そこから抜粋した主要産業の観光業者が達成すべき目標を簡潔にまとめましたので、下記でご紹介させていただきます。
・まちづくりのための活動を拡大する
ひとりひとりが石垣市民であることに誇りを持ち、皆が意欲的に豊かな町づくりを目指していきます。
・平等や、相互理解を深める
市民が互いに信頼し理解し合いながら、社会の決まりを守り生活することで平和な暮らしを実現していきます。
・教育の質向上と健康促進
将来に希望を抱ける若者が増えるよう、教育の町や健康の町づくりを目指し、対話やスポーツ活動を促進していきます。
・環境負荷の少ない社会の追求
皆が石垣島の美しい自然と文化を愛し、観光の町や文化の町を実現させるべく活動に意欲的に取り組みます。
・資源の循環
産業の町、美しい町づくりのために自然資源の循環を促していけるよう産業者や市民同士が協働します。
・持続可能な観光業の促進
雇用創出や文化振興、産品販促につなげるための政策を立案して実際に取り組みます。
自然の豊かさを守る
上記目標の「環境負荷の少ない社会の追求」「資源の循環」は、石垣島の自然の豊かさを守るために重要な項目であり、決して欠かすことができません。
というのも、石垣島は亜熱帯地域に属しており、国内外でも希少な珊瑚礁やマングローブなど手つかずの自然が豊富な島です。
この自然を未来に受け継ぐためにも、SDGsに従って環境を守っていくための活動を率先して行う必要があります。
特に観光産業は、石垣島の自然の魅力を島内外へ発信して多くの観光客を呼び込んでいますので、これに関して決して無関心ではいられません。
そのため、観光客のゴミを減らし、汚水排水、海水の高温化による珊瑚の白化を防ぐための活動を長期的に行っていくべきであるといえるでしょう。
そのためには、持続可能なエネルギー(自然エネルギー)の確保や、廃棄物処理についても真剣に考えていかなければなりません。
そして、その取り組みを行うことが「持続可能な観光業の促進」の目標達成にもつながっていくといえるでしょう。
目標を達成するための取り組み
観光産業者のSDGsへの取り組みの必要性について問いかけましたが、すでに目標を達成するための、さまざまな取り組みがなされていることをご存知でしょうか。
中でも、石垣島の海洋観光業は常に石垣の海とともにあるということから、率先して以下のような活動が進められています。
現地マリンショップによる定期的なビーチクリーン
ビーチクリーンは国際的な活動の一環であり、ビーチに落ちているゴミや漂着分を分別しながら回収していく、いわゆるビーチの清掃活動です。
実際に石垣島の現地のマリンショップでは、地域の人々や観光客と連携して定期的にビーチクリーン活動を実施し、ビーチや海を綺麗にするために努めています。
また、マリンアクティビティの際には、環境への負荷が少ないアクティビティを実施し、海の生態系や水質汚染を防ぐために、人が生物に触れることや餌付けを禁止するなどの取り組みを行なっています。
さらに、海に入るアクティビティツアーの際は、参加者にサンゴ礁への悪影響が少ない日焼け止めを使用するよう促すなど、小さな取り組みへの努力も行っているのです。
石垣島のSDGsに関する取り組みを学べるチームビルディングプログラム
(https://ishigaki-pipi.com/team-building)
石垣島の海洋観光業は、多くの人々に海の良い環境づくりをすることの大切さを伝え、それについて考えていくためのプログラムを実施しています。
中でもこのチームビルディングプログラムは、個人でできないこともチーム力によって達成できる可能性に着目しており、海の環境づくりにとって高い効果が期待されているプログラムです。
内容は研修などの堅苦しいものでなく、非日常空間においてチームワークが必須となる活動を行うといったものです。
さらに、この活動にアクティビティ要素をプラスしたツアースタイルで実施することにより、多くの人々に参加してもらえる仕組みになっています。
また、チームビルディングプログラムでは、石垣島が抱えている自然問題をメンバーで一緒に学んだり、ビーチクリーン活動を行ったりもします。
プログラム自体は半日〜1日などカスタマイズが可能で、活動後にはアクティビティを楽しむことができるので、参加者がまた次回も継続して参加したいと思える内容です。
このプログラムを通して人々のチーム力を強化すれば、結果的に石垣島の自然を守ることに繋がるといえるでしょう。
まとめ
今回は持続可能な開発目標であるSDGsについて、石垣島の現状と取り組みをピックアップしてまいりましたが、いかがだったでしょうか。
これまで、「SDGsってなに?」と気になっていた方も、石垣島の市民や観光業者による取り組みを理解することで、その目的や必要性を知っていただけたのではないでしょうか?
自身のお住まいの地域や日本国内外のSDGsについても考え、できることから取り組むきっかけになれば幸いでございます!
ひとりひとりが意識するだけでも、2030年の日本や世界が大きく変わり、さまざまな問題が解決する可能性があります。
石垣島が好きな方や石垣島へ訪れる機会が多い、もしくは将来的に移住を考えているという方は、ぜひ今回ご紹介したビーチクリーン活動やチームビルディングプログラムに参加してみてはいかがでしょうか。
このようなSDGs活動に取り組み、美しい石垣島を守ることで、少しずつ私たちの豊かな未来への発展に繋げていきましょう!